30代で一度も正社員として就職したことがない場合、今後の将来を考えると早めの段階で安定した仕事を見つけたいと思う人は多いでしょう。
しかし、今から何を進めていけばいいのか、面接官にどう思われるのか、と気にしてしまってなかなか一歩が踏み出せないという話もよく耳にします。
今回は、30代職歴なしの既卒向けに、正しい就活の方法を解説していきます。
30代職歴なし既卒のリアル
まずは、30代で職歴がない人のリアルな状況を確認していきましょう。
厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、20代前半の平均年収は約248万円、20代後半の平均年収は約344万円という結果が出ています。
高卒よりも大卒、大卒よりも院卒の方が高い賃金を得ることができる傾向にありますが、平均しても23歳から30歳になるまでの間に約2,216万円かせぐことができると考えてよいでしょう。
既卒の人はそれまでの期間にアルバイトをしていたり契約社員として働いていたり人によりさまざまですが、就職する年齢によってこれだけ差があると認識しておく必要があります。
30代前半の平均年収は約372万円、30代後半の平均年収は約444万円ですので、早めの就職こそがカギとなります。
30代職歴なしの人の就活方法
では実際に、どんな就活方法があるのかを解説していきます。
・転職サイトに登録する
今日からでも始められる就活方法の1つに、転職サイトへの登録が挙げられます。
登録だけであれば2~3分で済むことが多く、後から履歴書や希望業界を選択することで自分にぴったりの求人がピックアップされやすくなります。
自宅の近くや業種ごとにどんな求人があるかを知るためにも、登録してみましょう。
・ジョブカフェ(若者向け就職支援機関)を利用する
ジョブカフェとは、都道府県が設置している、若者向けの就職支援をワンストップで行う施設です。
職業紹介、就職セミナー、カウンセリング、相談会など幅広いイベントを運営している他、実際に職場に仮入社ができる職場体験プログラムを用意しているところもります。
アルバイトなどの就労をしていないため働くことに対するイメージが沸かない人は、このようなサービスを利用してみるのも手です。
ただし、30代半ばくらいまでと登録者の年齢制限を設けているところもありますので、行く前にチェックしてみましょう。
・大学のキャリアセンターを利用する
大学のキャリアセンターは、既卒でも利用することができる場合もあります。
年齢制限がある場合もありますが、その大学ならではの求人も多いため是非利用してみましょう。
模擬面接、模擬グループディスカッションなども行ってくれますので、練習の場としても最適です。
内定獲得のためのテクニック
ここでは、内定獲得のためのテクニックやコツを紹介していきます。
・自分に自信をつける
職歴がないことを引け目に思い、必要以上にコンプレックスとして抱える必要はありません。
まずは自分に自信が持てるよう、自己分析を重ねていきましょう。
自分はどんな時に集中力を発揮しやすいのか、どんな長所があるのか、どんな業界に何故興味があるのかを掘り下げることができれば、十分なアピールポイントとなります。
・早めの行動を心掛ける
机に向かって対策を練る時間よりも、転職エージェントと会ったり面接を受けたりして足で行動する時間を多く取るように心掛けましょう。
行動することによって自分の欠点も見えやすく、対策が打てるようになります。
また、面接やエントリーシートの作成はある程度の数をこなしていけば慣れる場合もありますので、早めに行動することが大切です。
・条件をきつくしすぎない
まずは「就職すること」を第一目標に据えて、昇給や昇格、その後のキャリアアップ転職は第二目標として分けて考えましょう。
特に職歴なしの人が就職する場合、年齢がネックになってしまうことも多々あります。
30代のうちに就職できるよう、勤務地や職種などある程度条件をゆるめに設定して、少しでも興味のある企業にはどんどん面接を申し込んでいくことが大切です。
・既卒期間をポジティブに伝えられるように対策しておく
面接をする際、「履歴書上の空白期間にはどんなことをしていましたか?」という質問はほぼ必ずされるものとして準備しておきましょう。
資格取得や留学など自分の意思で職歴なしの道を選択していた場合でなくても、趣味や好きなことから学んだことを上手く伝えるようにするなど、対策次第で魅力あるアピールができるようになります。
【まとめ】考えるよりもまず行動!転職サイトや支援サービスを上手く活用していこう!
就活や転職の経験がないままに自分1人で始めようとすると、どうしても不安や心配で動けなくなってしまうものです。
転職サイトや支援サービスを上手く活用し、人に頼りながら就活をしていきましょう。