「せっかくいい大学に受かったのに就職できなかった」という方は多くいます。
それ以外にも内定をもらった企業が納得いかなかったり、そもそも在学中に就活をせずに既卒になった方もいるでしょう。
私もそこそこ有名な大学に通っていました。
しかし在学中に就職活動をせずに卒業してニート・フリーター生活を送っていました。
そんな私でも無事に内定をもらい、就職することができました。
この経験から、今回は
- 既卒として就職活動をしている時に『学歴』について感じたこと
- そこそこ学歴〜高学歴の既卒がどのように就活するべきなのか
この2つについてまとめていきます。
どこからが高学歴なのか
そもそもどのあたりから高学歴と言っていいのか。
「自分の学歴は世間一般的にはどうなの？」と考えている人もいるでしょう。
まずは学歴を武器にできるラインについてです。
やはり東大や京大、阪大などの有名国公立は間違いなく強みになります。
既卒でもこれは間違いありません。
ただ逆にこれだけの学歴がある場合は「なんで就職しなかったんだろう？」と他の人よりも勘ぐられる可能性もあります。
働く意欲が低いのかなという風に見られてしまうこともあるので、就活の際は熱意をしっかりと伝えるようにしましょう。
それだけでこのレベルの学歴は武器になります。
私立に関しては早慶はもちろん、MARCHでも企業によっては強みになります。
関西では関関同立がボーダーになるでしょう。
もちろん東京理科大学など同じようなレベルにある大学も武器になります。
大企業であればそれほど強みにはなりませんが、このへんの学歴があれば最低限の能力があると見られます。
それだけでも他の学歴の方より有利には働くでしょう。
特に既卒やニートで大手に受けるのであれば、高学歴であることが前提条件として考えておくといいでしょう。
文系、理系の影響の方が大きい！
これは私が痛感したことですが、学歴よりも文系か理系かの違いの方が就活には大きく影響してきます。
これは既卒でも変わりません。
現役生の就活でも、文系よりも理系の方が応募する企業が少なくて内定をとっています。
また、基本的に理系は文系職に応募することができますが逆は無理なケースがほとんどです。
システムエンジニアであれば受けられる企業もありますが、研究職は厳しいでしょう。
そのため受けられる企業の幅も変わってきます。
私自身も理系の学部出身でしたので、通信やIT業界、メーカーでも多くの企業に応募することができました。
これは理系の方がロジカルな考えが身についていて、数字にも強いという風に見られているからと考えられます。
日本は学歴社会で学歴フィルターは存在する
これは少し余談ですが、日本の社会や就活市場はまだまだ学歴社会です。
特に新卒採用の場合に強く感じました。
学歴でボーダーがある企業もありますし
『この学歴以上から何割以上の内定者を出す』という風に決めている企業もあります。
それ以外にも学歴が高ければ、書類審査の段階で点数が加算されていることもあるのです。
これは高学歴の方には好都合でしょう。
ただ、就活をしていて学歴が重視されるのはある程度仕方がありません。
面接を二、三回したぐらいでその人の能力というのは判断できないからです。
もちろんある程度は判断できるのでしょうが、その二、三回の面接でこれから何十年も働く人材を見つけるのは非常に難しいのです。
そのため、明確に判断できる学歴というものが重視されてしまいます。
これは今の就活の仕方であれば仕方のないことなので
既卒ニートでこれから新卒採用を考えている場合は、学歴フィルターがあることを覚悟して臨みましょう。
私が既卒ニート時代に新卒採用にチャレンジした体験談を紹介しておきます。
既卒で新卒扱い・新卒採用を受けるべき5つの条件とは？元ニートである私の体験から導き出した答えとは
高学歴既卒の就活のやり方
それではここからは高学歴で既卒になった方はどのように就活をすればいいのかポイントをまとめていきます。
中途採用で大手を受けてみよう
中途採用は大手から中小まで幅広く募集していますが、高学歴であれば中途採用で大手に入ることは可能です。
もちろん、未経験者歓迎、既卒可のところでないといけませんが、そこでしっかりとアピールできれば内定が出ることもあります。
もちろん簡単ではありませんが。
それでもこれは学歴が低いとなかなかできません。
学歴が低い人で中途採用で大手企業に入るのは至難の業です。
そのため高学歴で既卒の方はまずは中途採用で大手企業を幾つか受けてみて、そこで内定が出なければ中小企業に切り替えていくという方法がいいでしょう。
既卒3年以内で自信と余裕があるなら新卒採用も視野に
既卒が新卒採用を受けるのは学生と比較されてしまうので、どうしても不利になってしまいます。
ただし高学歴であればそれを少しはカバーできるかもしれません。
私も新卒採用で業界最大手の企業を含め大手企業2社から内定をもらうことができました。
もちろん自分が理系であるという恩恵をしっかり受けた上で、運良く得られた結果ではあります。
それでももし興味があるのであればチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
まずは中途採用を受けるべき3つの理由
高学歴の既卒が就活をするポイントはこの2つでした。
- 中途採用で大手にもチャレンジしてみてOK
- 条件次第では新卒採用も視野に
そんな中で高学歴の既卒にオススメの就活のやり方が
中途採用 → 新卒採用
の順で就活を行うことです。
こうすることで
- 就職先はあるという自信が生まれる
- 経験を積める
- 内定を持ったまま臨める可能性がある
という3つのメリットを得ることができるからです。
就職先はあるという自信が生まれる
ニートやフリーターという時期を過ごすと
「自分でも就職できるところなんてあるのか」
という心配がいやでも湧いてきますよね。
私も既卒時代は「既卒になったからいいところに就職なんてできないんだろうな〜」と半分諦めていました。
しかし、いざ中途採用で就活をしてみると意外と多くの企業から内定をもらうことができました。
その結果、「自分でも就職できるところはいくらでもある」という自信を持つことができるようになったのです。
中途採用の方が採用されやすいのは間違いないので、まずはこういった自信をつけることもお勧めします。
経験を積める
もしあなたが新卒採用を考えていたとしても、中途採用を先に受けておくことで就活の経験を積むことができます。
これは学生ではできないことなのです。
学生はインターンなどは経験できても中途採用を受けることはできません。
そのため、先に就活をして経験を積んでおくことが大きなアドバンテージにもなります。
- エントリーシートの書き方
- 面接の攻略
こういったことも前もって対策することができるので大きなメリットになります。
内定を持ったまま臨める可能性がある
これは私が稀なケースだっただけかもしれませんが、中途採用でもらった内定を持ったまま新卒採用に臨めることがあります。
私の場合は
「本気で御社に入社したいが、新卒採用で自分の可能性を試してみたい」
という感じのことを伝えることで、6月いっぱいまでなら待ってもらえるという約束を取り付けることができました。
もちろん、こればっかりは企業によって全く対応が違うので過度な期待は危険です。
それでもこういったケースもあるので、頭の片隅にでも置いておいてください。
高学歴既卒が就活をする上での注意
ここからは高学歴の既卒の方で、これから就活を始める方が注意しなければならないことをまとめていきます。
一番重要なことは自分の内面
これまで学歴があれば既卒でも就活で有利になるという話をしてきました。
ただ、就活では学歴よりも大事なのが自分の内面や考えです。
- 自分が何を考え
- 何をしてきたのか
- そこで何を得られたのか
これらのことをしっかりとエピソードを交えて話せなければなりません。
ただただ高学歴であるだけでは就職はできません。
まずはこのことをしっかりと理解しておきましょう。
大手企業ばかり狙わない
先ほど、高学歴であれば中途採用で大手企業に入ることも可能と説明しました。
しかし高学歴だからといって大手企業ばかりに絞って応募することはやめましょう。
大手企業には応募者の中には高学歴は自分だけでなく、数多くいます。
そのため学歴での差別化、アピールはできません。
高学歴であれば、就活を幅広く受けられるという土俵に立つ権利みたいなものです。
そこから戦うのは自己PRや志望動機です。
中途採用では応募者は既卒者だけではないので、他の応募者は前職で何をしてきたかというアピールもあります。
そのため大手企業に絞って受けるのではなく、中小企業なども幅広く応募してみましょう。
就職サイトを最大限利用しよう
高学歴だからといっても、やはり他の方のアドバイスや客観的意見は必要になってきます。
そうすることで先ほど説明した、自己PRや志望動機をより強固なものにしていくことができます。
そういった時に就職サイトを利用することを強く勧めます。もちろん無料です。
就職サイトに登録することで独自の求人や大手の求人と出会う機会も増えますし
既卒の就活のプロからやり方やコツなどを教えてもらうことができます。
- 履歴書の書き方
- 面接の対策
- 求人の紹介
- 就活全般の相談
こういったことを全て無料で行ってくれるので、まずは登録から始めてみましょう。
