既卒で就職活動をしていると必ず聞かれることがあります。それが
「どうして既卒になったのですか?」
という既卒になった理由についてです。
私もニートやフリーターを経て既卒で就職しましたが、面接を受けたほとんどの企業からこの質問がきました。
これに企業を納得させるだけの回答ができるかできないかで、内定に直結してきます。
そのため、この質問を完璧に答えられるように準備しておく必要があります。
今回は既卒になった理由をどのように対策するべきなのか、私の体験を交えて説明していきます。
空白期間・既卒になった理由は面接で必ず聞かれる
先ほども少し説明したように既卒で就職活動をしていると面接で聞かれることというのは決まってきます。
- 既卒になった理由
- 既卒の空白期間にしていたこと
- 志望動機
これら3つがメインになり、そこから深堀されていくことがほとんどです。
そして、今回はこの一番上の既卒になった理由について説明していきます。
志望動機についての記事はこちら
既卒の就活は志望動機が大事!実際に受かった例文で受かるコツを解説
では、なぜ企業は面接で既卒になった理由を聞くのでしょうか。
それは簡単で、これに対する答えでその人の考え方がよく伝わるからです。
当然企業側は働く意欲があるのかという点を一番不安に思っています。
既卒というのは学生時代に就職できなかった、あるいは就活をしてこなかった人たちです。
そのため、既卒になった理由を聞くことで、その人がどんな考えで今に至るのかがよく分かるのです。
働く意欲があるのか確認される
既卒の就活において企業側が一番気になる点が「働く意欲があるのか」ということです。
そして既卒の空白期間を聞くことで、その働く意欲について測る一つの方法にもなります。
例えば
ミュージシャンになる夢があって、それをずっと追い続けていました。
と答えると、面接で次に来る質問は決まっています。
それは「なぜ諦めたですか?」「なぜ就職しようと思ったのですか?」ということを聞かれます。
そのため空白期間の理由から、今は働きたいという気持ちが強いという部分を強調するための答えを用意しておく必要があるのです。
考え方や生き方を問われる
そしてもう一つが空白期間の過ごし方によって、あなたがどのような考え方をする人なのか、どのような生き方をしてきたのかが問われるのです。
こちらも例を出すと
就職もしたことなくてアルバイトをしたこともありません。趣味に時間を費やしていました。
ざっくりとこういう答えをすると、企業側は将来への見通しが甘い、あるいは計画性がないなどと判断します。
このように、空白期間の答えによっては内定の合否に直結するような重たい質問になるのです。
そのため必ず面接前には対策しておかなければなりません。
空白期間の理由を固めることが面接突破のカギ
私も面接を受けた企業のほとんどで、この質問を受けてきました。
その中には大手企業を受けていて、最終面接で深く突っ込まれたことがあります。
最終面接までは既卒についての話題は出ず、無事に通過してきたのですが、最終面接では30分以上も
「なぜ既卒になったのですか?」
「なぜ学生時代に就職しなかったのですか?」
「働くということをどのように考えていますか?」
といったことを質問され続けたことがあります。
そして結果は不合格でした!
この企業は二次面接までの段階で、応募者の中で一番高く評価していると言ってもらっていたので非常にショックでした。
その時の経験を書いた記事はこちら
既卒で新卒扱いを受けるべき人の5つの条件とは?新卒採用を受けた元ニートが徹底解説
つまり、この既卒になった理由に対して納得出来る回答がなければ、それまでにどれだけ良い結果を残しても内定は出ないのです。
これに答えられることが、内定を取るための最低条件とも言えるでしょう。
面接ではどのように答えるべきか
対策しなければならないと説明してきましたが、正直なところこれに対する正解の答えというものはありません。
やはりひとそれぞれの状況や受ける企業によってベストな回答というのは変わるでしょう。
しかし、基本的にはどのように答えるべきなのかというのはあります。
まずはそれをまとめていきます。
留学ならそのまま答えよ
まずは既卒になって理由で多いのが留学をしていたことです。
これはある意味では一番簡単で、そのまま「留学していたから就活しませんでした」と答えていいでしょう。
しかし、大事なことがあります。
それは「なぜ学生時代ではなく卒業したのですか?」という点です。
これは留学をしていて既卒になった人であれば必ずと言っていいほど聞かれる質問になります。
これに対して企業が納得できるような答えは用意しておきましょう。
例えば
学生時代は海外にあまり興味が持つ機会はなかったけど、就活すると考えた時に多くの日本の企業が海外に進出していることを知った。
それをきっかけに海外に興味を持ち、どうしても就職する前に留学をしたかった。
今パッと考えただけなので甘いところもありますが、このような回答もあります。
ただし、そこからさらに深堀される可能性も十分にあるので更に考えを固めておきましょう。
夢を追いかけていた人も正直に答えよう
先ほどミュージシャンの例で説明した夢を追いかけていた人のパターンです。
このような人も正直に答えて問題ありません。
ただし、「なぜ諦めたのか?」という質問の用意はしておく必要があります。
そういった時は
- 諦める期限を決めていた
- 叶えることができないと思った
このどちらかで進めていけば問題ありません。
ただ、「なぜその期限に決めていたのですか?」や「なぜ叶えられなかったのだと思いますか?」という質問が来ることは想定しておく必要があります。
何もしてこなかった人は嘘をつくのもあり
私は既卒の空白期間に自分の夢を追いかけていた部分もありますし、何もしてこなかったと言われればその通りでもあります。
「会社を持つ」というのが夢だったのですが、もちろん叶えることはできませんでした。
また、これを叶えるためにしたことというのが人に話せるようなことはほとんどありませんでした。
そのため空白期間の理由については非常に困っていました。
こういった人は私以外にもたくさんいるでしょう。
つまり「なんとなく」で既卒になってそのまま過ごしてきた人たちです。
そういった人たちは、やはり嘘をつくのも一つの手だと私は考えています。
正直に答えていては内定をもらうまで非常に長い道のりになってしまいます。
そのため、バレないように嘘をつくのが一番の近道でしょう。
嘘をつく時の注意
こういった人たちは正直に答えてもいい印象は残せません。
むしろ悪い印象しか残らないでしょう。
では、どうするのか
嘘をつくしかないでしょう。
もちろん、嘘をつきたくないという人であれば堂々と自分の考えを伝えれば問題ありません。
「今では働く意欲がある」ということを論理的に伝えれば企業は分かってくれるでしょう。
ただし、私の経験から言うと内定をもらうためならば多少嘘をついても構いません。
企業も求人に対して、全て本当のことを晒しているわけではありません。企業によっては嘘の部分もあるでしょう。
そのため、既卒になった理由について嘘をついても問題ないと私は考えています。
実際に私は嘘をついて内定をもらった企業もあります。
バレる嘘はつかない
ただし嘘をつく上で重要なことがバレる嘘はつかないことです。
留学経験がないのに留学をしていたというのは、その先に深堀されると厳しくなってきます。
「日本人のコミュニティには入っていましたか?」
「向こうでは学校に通っていましたか」
といった質問に対して準備しているものは多少答えられても、予想もしていなかった質問には答えられません。
しかし、学生時代に留学経験がある人ではどうでしょう。
そのような人は実際に留学したことがあるので街の名前や景色などエピソードはどんどん出てくるはずです。
そのため留学経験がある人が学生時代ではなく、卒業してから留学したと嘘をついてもバレにくいのです。
就活をする上でよく言われることが
0→1の嘘はバレる!
1→10の嘘はバレない!
ということです。
つまり全く経験のないことを、さも経験したかのように話すとそのうちボロが出てしまいます。
しかし自分が経験してきたことを多少盛って話してもバレにくいのです。
設定を固める
それでも多少嘘をつくことには変わりはありません。
その嘘が絶対にバレないように入念に設定を作り上げていくことが重要になっていきます。
その場その場でなんとなく嘘をつけるだろうと思っていてはいけません。
自分はバレていないつもりでも面接官にはバレていることが多いのです。
とっさの目や手の動き、話し始めるまでの時間で少しでも疑わしいと思われたら失敗なのです。
そのため嘘をつく場合は面接に行く前に設定を作り込んでから、その役になりきる形で面接に臨みましょう。
どのような嘘が効果的か
それでは既卒の空白期間について嘘を言う場合はどのような嘘が効果的なのか説明していきます。
あくまで、これは参考にしていただく程度で、これによって被ったものについては一切の責任は負えません。自己責任でお願いします。
公務員試験を受けていた
まず一つ目が公務員試験を受けていて、民間の企業の就職は考えていなかったという理由です。
そのため「既卒になってからはアルバイトと勉強をしていた」という説明をする方法になります。
この例ですと働く意欲が低くなく、自分の考えをしっかり持っているという受け取られかたをします。
ただし「公務員という夢を諦めきれていないかも」などと考えられることもあるので、志望動機などで熱意を伝えましょう。
また、公務員を目指していた理由と志望動機を少しでも繋げて話すことで信用性も上がり、内定が出やすくもなります。
資格試験の勉強をしていた
二つ目が資格試験の勉強をしていたというケースです。
これは先ほどの公務員試験と似ていて、「アルバイトと勉強をしていた」という理由が通るのです。
ただ、この例ですとやはり資格は難しいものである必要があります。
比較的簡単に取れる資格ですと、単純に能力が低いという風に見られかねません。
そのため弁護士、行政書士、社労士など資格を取るのに数年かかるようなものを選ぶようにしましょう。
ただし、その場合でも少しでもどのような仕事をしているのかを頭に入れておく必要があります。
そうすることで予期せぬ質問にも返せる準備だけでもしておきましょう。