既卒で現在就職活動中でエントリーシートの書き方について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
新卒採用の就職活動であればエントリーシートというのは必須になりますし、中途採用であってもエントリーシートを書かせる企業はあります。
そういった時にどのような書き方をすればいいのか、実際に既卒の新卒採用も中途採用も経験した私が説明してきます。
私は新卒採用では業界最大手の企業から内定をいただきましたが、大手企業を中心に約50の企業にエントリーシートを送りました。
その内7割以上の企業の選考を通過し、その中には例年のエントリーシート通過率が30%前後の企業も含まれていたことから、エントリーシートの書き方には自信を持っています。
それでは既卒の就活ではエントリーシートをどのように書くのか具体例を交えて説明してきます。
既卒が新卒採用のエントリーシートで意識すること
それでは既卒が新卒採用や中途採用でエントリーシートを書く際に注意することを、基本的なことから書き方まで自分の体験をもとにまとめていきます。
個人情報を間違えない
まず重要なことは一番基本的なことですが
エントリーシートのエピソードなどを書く前に、自分の情報を書く欄で嘘や間違いは書かないことです。
その最たる例が既卒であれば卒業年を間違えないことと「卒業見込み」ではなく「卒業」と選ぶことです。
ここを間違えてしまうと面接でつじつまが合わなくなって、その場で訂正してもらう必要があります。
実際に私は既卒なのに卒業見込みのままエントリーシートを提出してしまい、面接の途中で既卒であることを初めて伝えるというミスをしたことがあります。
そのため面接で少し変な空気にもなったので、ここは間違いがないように必ずチェックしておきましょう。
文字制限の8割以上書く
次に注意することが指定された文字制限の8割以上書くことです。
これは資格の欄などは無理に埋める必要はありませんが、エピソードを書く欄は必ず8割以上書くようにしましょう。
私が内定を頂いた企業の人事の方と内定後の懇親会などで2人で話す機会があったのですが、意外と8割以上書かない学生が多いようです。
そして、その学生はよっぽど中身が良くない限り落とすと言っていたのでこのようなところで落とされないように注意しておきましょう。
コツとしては、文字制限をオーバーするぐらい一度書いてみてください!
私が必ずやっていたことですが「400文字以内」とあれば500文字ぐらい一度書いてみるのです。
そこからその文章の余計な表現を省いたり、短い言い回しに変えていくことで400文字ギリギリに収めるのです。
そうすることで内容が濃く、文字制限ギリギリまで書く熱意まで伝えることができます。
結論から書く
次は書き方の基本的なところですが、結論から書くようにしましょう。
そこから具体例を挟んで、最後にもう一度締めるのが一番綺麗です。
結論 → 具体例 → 結論
この形が基本だと考えてください。
実際に私が就活時に書いたエントリーシートの例をお見せします。
一応どこの企業か分からないように一部削ったりしていますが、内容に大きな変化はありません。
(例)
私は日本の技術力を活かし、世界中に自然災害を乗り越える力を広めたいと考えています。
私は中学生の頃からホームステイの受け入れを何度かしており、東日本大震災の際も台湾からの友人が来ていました。
台湾にも地震が起きるので、自然災害について話をすることで、日本の耐震や復興の技術が世界でいかに群を抜いているかを改めて認識する機会になりました。
それと同時に、台湾などの国が自然災害に対する技術が遅れていることを知る機会にもなりました。
自然災害は世界中のどこにでも起こる可能性があるものであり、起きてから対応していては遅いのです。
そのことを日本が一番理解しており、貴社は自然災害発生時などでも「止まらない通信」を実現し続けてきた技術を保有しています。
そのため、私は貴社の営業として自然災害を乗り越える力と技術をグローバルに提案していきたいと考えています。
これは志望動機に当たるのですが、最初の一行で自分が何をしたいのかという結論を一言でまとめます。
ここでウダウダ長ったらしく書く必要がありません。一言でまとめましょう。
その後になぜそう思うようになったのか具体例を書いていきます。そこでなぜこの企業なのか事業内容と絡めて書いていくのが理想です。
そして最後にもう一度締めの形で結論を書き上げます。
自分がその企業に入ったら何をしたいか、何ができるかという観点も含めるといいでしょう。
早めに出す
私が新卒採用の就職活動をしていて一番後悔したことがエントリーシートを早くに出さなかったことです。
これは非常に重要なことです!ぜひ意識してください!
遅れた理由としては、既卒がどこの企業を受けられるか分からず、3月からどの企業を受けるかの企業研究から始めたことです。
そのせいでエントリーシートを出したタイミングはどの企業も期限ギリギリになりました。
期限ギリギリでも早めに出しても評価も変わらず面接の時期も同じ企業も数多くあるのですが、エントリーシートを早く出した人から面接も早くに行われるというのも実際に結構あるのです。
そういった時に期限ギリギリで出した人というのは仮にエントリーシートを通過したとしても他の学生は二次面接や最終面接を終わっている可能性があるのです。
これは本当に焦ります。
そして、そうすると既に企業の採用の枠が残っていなくて、ほとんどの人が落とされるということがあります。
こういった情報はみん就というサイトなどで過去の書き込みなどを見ると周囲の状況を確認することができます。
ただ、このみん就というサイトは多くの就活生が利用していることから正しくない情報も錯綜しているので全てを鵜呑みをするのは注意してください。
また、ESを出す予定の企業についてみん就で昨年度までさかのぼって、去年はどうだったのか確認するといいでしょう。
固くなりすぎない
最後にエントリーシートを書いているとどうしても作文みたいな文章になってしまうこともありますが、無理に賢く見せようと難しい表現や言い回しを使う必要はありません。
過去の通過したエントリーシートなどを見ることができるUnistyleという有名なサイトがあります。
ただ、多くの大手を受けた私に言わせると「そこまで賢そうな文章でなくても十分通るよ」ということは伝えたいのです。
逆に難しい表現を使うあまり、自分の伝えたいことが伝わりにくくなったり変な日本語になってしまうこともあります。
そのようなことになってしまうぐらいであれば、敬語を意識する程度でかしこまり過ぎる必要はありません。
上記の私のエントリーシートも特に難しい表現も使っていませんし、子供でも十分書けるような言葉遣いになっています。
エントリーシートはいかに賢そうに書くかではなく、いかに内容の濃いものが書けるかにかかっています。
- 自分が何をしてきたか
- 何を得られたか
- その企業で何をしたいか
まずはここをしっかりと意識しましょう。
中途採用のエントリーシート
ここまで、新卒採用のエントリーシートについて説明してきましたが中途採用ではあまりエントリーシートを求められることはありません。
それでもたまに企業からエントリーシートが送られてくることもありますし、志望動機については書く機会は多々あるでしょう。
そういった時は新卒採用のエントリーシートと特に違いはなく
結論 → 理由・具体例 → 結論
これを意識するようにしましょう。
また、中途採用ですと転職エージェントに相談することで、志望動機や職務経歴書の書き方などをサポートしてくれるので積極的に利用しましょう。
エントリーシートの添削
エントリーシートを自分で書いていると、この書き方であってるのかというのは不安になることはあります。
そういった時によく大学の就職課やハローワークで添削してもらおうというのをよく見かけますが、これも必ずしも正しいというわけではありません。
エントリーシートには正解というのはありませんので、どれだけ添削してもらっても落ちることもあります。
ただ間違った書き方というのもありますので、そういったことを正してもらうという意味では添削は価値があります。
そのため添削は自分の書き方が間違っていないかどうかを確認してもらう程度にしておきましょう。
大学の就職課やハローワークなどが近くにない場合や行けない場合は、ココナラというサイトで500円〜1000円ほどで添削をしてくれるサービスを提供している人もいるので、利用してみるのも手です。
締切期限が早い企業に出してみる
それでも自分のエントリーシートが通るのか不安な人もいると思います。
私も最初の通過が来るまでは不安が大きかったです。
そういった時は締切期限が早いそれなりに大きな企業のエントリーシートを出してみるといいでしょう。
私も3月に就職活動を始めて3月初め頃に1回目のエントリーシート締切の企業があったので、あまり興味がなくても出してみることにしました。
その企業から一週間ほどで通過の連絡が来たので、このやり方で問題ないことを確信することができたということがありました。
これはインターンシップに参加しているとエントリーシートを書く機会があるので、そういったところで既に通過の経験がある人は基本の書き方は問題ないと考えていいでしょう。
まとめ
エントリーシートは意外と差が出る部分です。
既卒ですと「エントリーシートの段階で不利になってしまうのでは」と考えてしまうかもしれませんが、私の経験ではそのように感じることはありませんでした。
もちろん、提出した企業の内部は分からないので正確なことは言えませんが。
それでも7割以上の企業は通過したので、そこで既卒が不利になるかもと考える必要はありません。
まずは、どれだけ濃い内容を書けるか、そこを意識しましょう。