短期退職は履歴書に書くべき?書きたくない時の対処法とは

面接・書類対策

新しい就職先を探す際、履歴書の書き方について迷った経験がある人は多いのではないでしょうか。

特に、就業期間が短い職歴がある場合は、どこまで書くか分からなくなってしまいがちです。

基本的に短期退職についても正直に記載をしておくべきですが、一部バレない可能性が高いケースも存在します。

今回は、短期退職にまつわる対処法を解説致します。

 

1.「短期退職は履歴書に書きたくない」という人が大半!

実は、短期間しか勤めていない職歴については履歴書に書きたくないという人が大半です。

まずはその理由について確認していきましょう。

 

・飽き性なイメージがついてしまう

「短期で辞めたということは、飽き性なのかな?」

「ストレス耐性がなくて長続きしないとか?」

など、面接の印象を悪くしてしまう可能性があります。

受け答えをよくすることでポジティブなイメージを与えることもできますが、多少のマイナスイメージは避けられないかもしれません。

 

・トラブルメーカーだと思われる

「余程のことがない限り短期で辞めたりはしないのでは?」

「前職で何か問題でも起こしたのか?」

など、トラブルメーカーだと思われる可能性も出てきます。

面接は会社にとって有益な人材を採用するための場でもありますが、最低限のボーダーに達していない人や犯罪歴のある人をふるいにかける場でもあるため、どうしても面接担当者は慎重になるでしょう。

 

・詳細を覚えていないため、そもそも書けない

短期退職した場合や、昔の職歴であった場合、正確な入社年度や退職日を覚えておらず、そもそも履歴書に書けないという場合があります。

そのような場合は、「2000年前半(3ヶ月程度)」など曖昧な形でも構いませんので、記しておくのが理想的です。

特に断りもなく無断で職歴をカットするより、覚えていないことが正直に伝わる書き方の方が印象をよくできます。

 

2.職歴を一部分削った時にバレる可能性について

では実際に、職歴を一部分削って履歴書を作成した場合、転職先にその事実がバレてしまう可能性はあるのでしょうか?

ここでは、バレる方法について解説します。

 

・雇用保険の履歴からバレる

最も職歴がバレやすいのは、雇用保険の加入履歴によるものです。

総務部や労務管理部など普段からハローワークとのやり取りに慣れている部署であれば、簡単に過去の履歴を閲覧できます。

雇用保険番号は退職や転職があっても変わることなく使用されますので、新しく番号を作って誤魔化すということもできません。

提出された履歴書と雇用保険加入歴が合わない場合、経歴詐称を疑われる可能性が出てきます。

 

・社会保険の履歴からバレる

基礎年金番号から社会保険の加入履歴を遡ることができるため、提出された履歴書と合わないと気づく担当者もいます。

転職先で加入するのが社会保険であった場合はもちろん、職域国保や市町村国保であったとしても必ず基礎年金番号を提出しなければいけませんので、こちらも避けることが難しいでしょう。

こちらも雇用保険番号同様新しく基礎年金番号を作ることはできない上、無理に通そうとすると将来の年金受給額にマイナスの影響を与える場合がありますので、注意が必要です。

 

・マイナンバーからバレる

マイナンバー制度が施行されるに伴い、雇用保険においても社会保険においても、加入や喪失の手続きをする上でマイナンバーの提出が必須となりました。

万が一雇用保険番号や基礎年金番号を紛失してしまった場合でも、専門知識のある人であればマイナンバーを使って簡単に履歴を確認することができます。

 

・離職票からバレる

短期退職したのが直近の職歴であった場合、前職場が作成する離職票からバレる可能性があります。

離職票には、直近13ヶ月分の就業実績、支給給与、退職日、雇用保険番号が記載されているため、履歴書に記載されている内容と公的書類における記録にズレがあった場合、一発で見抜かれてしまいます。

また、離職票には退職理由も記載されますので、「会社都合で退職」「倒産による退職」など転職理由を詐称した場合もバレてしまいます。

 

・何気ない会話からバレる

面接時や入社後の何気ない会話からバレてしまう可能性もありますので、日々注意が必要です。

昔の仕事や経験についての話題は「定番」なため、職場の人と打ち解けたタイミングでボロが出てしまうこともあるでしょう。

嘘をつき続けるのが難しいと感じる人であれば、特に注意が必要です。

 

3.正直に全て記載しておくのがベスト!

履歴書は、正直に全ての職歴を記載しておくのがベストです。

短期退職に伴う多少のマイナスイメージは避けられないかもしれませんが、面接時の受け答えや自分のスキルで挽回できるようアピールしていきましょう。

また、短期退職の理由をポジティブに伝えることも重要です。

「職場の人と性格が合わなかった」

「思っていた仕事と違った」

と伝えるよりも、

「よりパソコンスキルを身に付けられる職場で働きたいと思った」

「人と直接関わる仕事をどうしても諦めきれなかった」

など、自分のキャラクターや仕事に対する熱意が伝わるような理由を添えるのがおススメです。

 

【まとめ】短期退職も履歴書に書くべき!書かないのであればバレるリスクも承知しよう。

短期退職の事実も、間違いなく自分が歩んできた職歴の1つです。

変に誤魔化したりカットしたりせず、正直にありのままを記載するように心掛けましょう。

社会保険や雇用保険の加入をしていなかった場合はバレない可能性もありますが、思いがけないところから伝わってしまう可能性も考え、リスクについても十分検討の上で選択するのがポイントです。