就活に対し、親があれこれ口を出してきて鬱陶しく感じるシーンはよく耳にします。
最初は素直に聞いたり進捗を報告したりしていても、あまりにも親からの干渉が強いと、話すのも億劫になるどころか、一切触れないでほしいと思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は、就活に対し親がうるさい時の対処法を紹介致します。
1.就活に対し親がうるさい理由
まずは、親がうるさく口を出してくる理由を理解してみましょう。相手の立場から考えてみることで、少し気持ちに整理がつくかもしれません。
・就活している素振りがなくて心配している
会社説明会や面接に出かけている素振りがない、リクルートスーツを着た姿を見る回数が少ないなど、本当に就活をしているか心配になって声をかけている可能性があります。
就活の進め方や季節感が分からない故の焦りである場合もあります。
・周りと比較してしまっている
親自身が子どもの就活に対し周りと比較してしまい、近所や親戚の同年代の子どもが内定を得ていることに対して焦っているのかもしれません。
本人にとっては、常に誰かと比較されているような気持ちになってしまいがちです。
・就活に失敗してほしくない気持ちがある
無い内定のまま就活シーズンが終わった、内定を得たがブラック企業で早期退職してしまったなど、仕事にまつわる失敗を恐れているケースもあります。
子どもが落ち込んでしまう姿を見たくない親心からくる心配なのかもしれません。
・力になってあげなければという責任感を抱いている
子どもの将来を決める重要な時期だと思いすぎるあまり、自分が何か力になってあげられないか、情報提供などで役立てないか、と張り切ってしまうパターンです。
気持ちだけはありがたいものの、本人の希望や要望を無視して突っ走ってしまうことが多いでしょう。
2.就活に対し親がうるさい時の4つの対処法
では実際に、就活に対し親がうるさい時にどんな行動を取ればいいか、解説します。
・さらっと聞き流す
子を心配する親の気持ちはいつの時代も変わりません。
「心配して色々聞きたくなるのは仕方ない」と割り切って、適当に聞き流すのもよいでしょう。
正面から向き合いすぎると就活する側の身も疲れてしまいますので、親ではなく企業の方を向いて活動するのがおすすめです。
・就活の進捗状況を共有する
親は、本人の努力が見えないことや、どんなことを頑張っているのか分からないから心配になっているのかもしれません。
今どんな企業を受けているのか、いつどんな面接があるのか共有することで、少し親の気持ちも落ち着く可能性があります。
・今の時代の就活方法について話す
親が若かった時の就活事情と、今の就活事情は当然ながら大きく異なります。
「今の時期に内定が出ていないとマズいのでは?」と親が思っていても、今の就活市場ではまだ面接すら始まっていない、ということも多いのです。
今の時代の就活方法について話すことで、「まだ焦る時期ではない」と親が納得してくれます。
・率直にストレスであることを伝える
心配からくる親心だと理解していても、繰り返し何度も就活の進捗を聞かれたり、同年代の人と比較されたりすることは、本人にとって大きなストレスとなります。
率直に、ストレスであること、プレッシャーを与えないでほしいことを伝え、見守ってほしい旨を訴えてもよいでしょう。
3.就活に対し親がうるさくても、やってはいけないこと
どんなに親がうるさくても、やってはいけないことがあります。自分が納得できる就活をするためにも、注意するべきポイントとして抑えておきましょう。
・就活に妥協をする
親がうるさいことを理由に就活を急ぎ、志望度の低い会社の内定で満足してしまうことは避けましょう。
自分が満足するまで就活を行い、納得した上で入社するのが本来あるべき姿です。
後々「こんなはずではなかった」「思っていた仕事と違った」というミスマッチにつながらないよう、万全を期しましょう。
・親に嘘をつく
就活をしていないのに就活をしていると言ったり、内定が出ていないのに内定が出ていると言ったり、見栄を張った嘘をつくのも止めましょう。
後で嘘が発覚した時に大きなトラブルになったり、後に引けなくなって自分が痛い目を見たりする可能性があります。
【まとめ】親の気持ちと本人の気持ちは別物!自分が納得できる就活をしていこう。
親が子どもを心配する気持ちは十分理解していても、あまりにも口うるさく干渉されると迷惑に感じることも多いものです。
就活はあくまでも自分のためにするものと心得て、親や周りに影響されすぎない程度に聞いておくのがよいでしょう。
5年後10年後に就活に対する後悔が残ったり、反対に親と大喧嘩しすぎてその後も確執が残ったりすることは避けるよう、場にあった選択をしていくのが理想です。
あまりにもしつこい場合は、見守るまでに留めてほしいこと、今の就活事情を理解してほしいことを伝え、適度な距離を置くことも大切です。