学生生活も折り返しを迎えてくる頃には、卒業や就職などの進路を考えて憂鬱になってしまう人もいるのではないでしょうか。
就職したくない理由は人それぞれですが、本当に就職しなくてもいいのか、自分に問いかける時間も必要です。
今回は、就職しなかった時の末路や、就職しなくても問題ない人の特徴について解説します。
1.就職したくない理由
まずは、就職したくない理由として特に耳にする機会の多いものをいくつかピックアップ致します。
・働きたくない
人生の大半を仕事に費やすことに嫌気が差し、定年まで働くなんて無理、1日中ずっと仕事のことばかり考えたくない、と思う人もいます。
お金を稼ぐことにあくせくしたくない人や、アルバイトに楽しみを見いだせていない人は特にこの傾向が強いです。
・人とのコミュニケーションが苦手
会社という大きな集団の中で、上司、部下、同僚、取引先など多数の人とコミュニケーションを取りながら仕事をすることに対して苦痛を感じる人もいるでしょう。
人付き合いが苦手な人にとっては、気が重くなる要因の1つです。
・就活によって自分の価値が左右されそうで嫌だ
就活によって面接担当者から「選ばれる」経験をすることや、入社する企業の知名度に応じて「自分の価値が決められる」ことに対し、違和感を持つ人もいます。
自分の価値は自分で決めたい、会社ありきの自分ではない、という気持ちが強い人にとっては、就活そのものが嫌だという結論になってしまいます。
・やりたいことが見つからない
自分がやりたいことが見つからず、希望する業界や職種がなかなか定まらない時も、就職が憂鬱になります。
「なんとなく」で選んだ企業に未来はない、と考えてしまいがちな完璧主義な人がこのような気持ちを抱きやすく、やりたい仕事に就くことこそが幸せの姿であるように錯覚してしまます。
大切なのは、どんな仕事に就くかよりも、仕事をしてどんな満足感を得るか、という方向性に思考を切り替えてみることで、仕事に対するネガティブなイメージを払拭できるかもしれません。
2.就職しなかった時の末路
では、就職しなかった時に歩むであろう末路についても確認していきましょう。
・フリーターになる
卒業後に正社員として就職しない人の多くが、フリーターになります。
アルバイトで生計を立てるため当面の生活には困らないかもしれませんが、贅沢できない、ローンやクレジットカードの審査に通らない、貯金が増えない、などの弊害も生じます。
・ニートになる
親から支援してもらい、仕事をせず生活するのがニートです。
一見気楽でストレスのない生活に見えますが、親からの支援が受けられなくなった時に路頭に迷うリスクや、同年代の活躍と比べて自分の価値が見いだせなくなるリスクもあります。
・起業する
ベンチャー企業やスタートアップ企業を設立し、会社を興すこともできます。
ビジネスプランや資金計画がしっかりしていて、共に仕事を手伝ってくれる人脈に恵まれている場合は、大きく成功する可能性もあるでしょう。
・フリーランスとして働く
自分のスキルを活かしながら腕1本で生計を立てていくのも1つの手段です。
デザイナー、ライター、プログラマー、エンジニア、翻訳家、家庭教師、弁護士や税理士などの士業など、専門的なスキルが必要なケースが大半です。
3.就職しなくてもいい人の3つの特徴
就職しなくても問題ないと思われる人の特徴を解説します。自分の将来や希望する働き方も見据えながら、比較してみましょう。
・お金に興味がない人
最低限の生活だけできれば贅沢しなくても構わないと思う人であれば、昇進や昇格を目指してバリバリ働かなくてもいいでしょう。
自分1人分の生活だけ支えられるような計画があれば、就職しなくても問題ないかもしれません。
・世間体を気にしない
多様な生き方が認められるようになってきた時代だとはいえ、就職しないこと、収入が安定しないこと、正社員ではないことに対するネガティブなイメージは避けられません。
就職していないことが影響して、結婚、出産、ローンなどさまざまな場面において不利になる可能性もあります。
・起業の準備ができている
学生時代から起業の構想を練っていて、資金面、ビジネスプランの両方で準備ができている場合は、起業にチャレンジしてみるのもよいでしょう。
または、スキルやコネクションを活用してフリーランスとして仕事をする道もあります。
【まとめ】一時の「就職したくない」に流されないで!メリットとデメリットを考えた選択をしよう。
就職が憂鬱になること、仕事に行きたくなくなることは、ほとんどの人が経験します。
「就職したくないな…」と悩むこともありますが、一時の感情に流されず、自分にとってのメリットやデメリットをよく比較・検討の上で進路を決めていきましょう。
5年後に後悔しないような選択をすることこそが重要です。