新卒で就活をしている人のみならず、既卒や第二新卒でもOB訪問できるということをご存知でしょうか。
OB訪問は、自分が志望する会社で実際に働いている社員に個人的に時間を取ってもらい、就活の秘訣や働き方について直接質問ができる貴重なチャンスです。
今回は、既卒者はOB訪問をする方法や、成功させるポイントについて解説していきます。
既卒がOB訪問する方法
OB訪問のアポイントを取る際、特に力になってくれるのが大学のキャリアセンターや就職課です。
卒業後であっても3年はキャリアセンターを利用できるなど大学ごとに規定がありますので、まずは自身の卒業校の制度を調べてみましょう。
共通の大学を卒業した先輩社員の話を聞くことができますので、より親身になってアドバイスをしてくれます。
また、就職サイトや就職エージェントでもOB訪問の紹介を行っている場合があります。
中には同じ大学出身であるという条件にこだわらず、志望する会社で働く人に直接会う場をセッティングしてくれるなど心強いサービスもありますので、是非調べてみましょう。
その他、友人や知人経由でOBを紹介してもらうというのも1つの作戦です。
OB訪問で聞くべき内容
OB訪問をする際は、時間を有効的に使うためにもあらかじめ質問項目を用意しておくのが鉄則です。
ここでは、OB訪問で聞くべき内容についていくつかピックアップしてみました。
就活の進め方について
当日会う先輩社員が既卒での就活に成功している人であった場合は、就活の進め方や年間のスケジュールなど、今疑問に思うことを全て聞いておきましょう。
新卒で内定を得た先輩であった場合も、内定までに何回の面接をしたのか、面接でどんなことを聞かれたのか、企業分析や業界分析はどのように進めていたのかなどを聞いておくと役に立ちます。
志望した理由について
先輩社員がどうしてその会社を受けようと思ったのか、就活生だった頃の率直な志望理由を聞いてみましょう。
会社の魅力について考える上で、自分では気づかなかった視点を発見できることも多いです。
仕事内容について
どの部署でどんな仕事をしているのか、仕事をする上でやりがいを感じるポイントや今自分の課題となっているポイントはどんなものか、5年後や10年後のキャリアプランについて質問してみましょう。
就職してからしか分からないリアルな実態を聞くことができるだけでなく、自分がその会社で働いているイメージを持つことができます。
OB訪問を成功させるポイント
OB訪問に臨むに当たり、成功させるポイントについてもいくつかまとめてみました。
企業分析を十分にしておく
会社が最大の売りにしている商品・サービスは何か、企業理念やおおよその社史など一通りのことはチェックしておきましょう。
インターネット、就職情報誌、ビジネス誌を駆使して業界の分析もできれば更に踏み込んだ質問ができるようになります。
「志望している会社のことなのに、何も知らないの?」と思われてしまった場合、先輩社員への失礼に当たりますし、その後の就活に影響が出る可能性もあります。
自分のこともしっかり話せるようにする
なぜその会社を志望しているのか、どんな社会人になりたいのか、既卒になっている理由など、自分についての分析も必要です。
OBの立場で考えれば、自社に興味を持ってくれている学生のプロフィールが気になるのは当然のことですよね。
逆質問されることはよくある話ですので、面接のように意気込みすぎる必要はありませんが、リラックスして話せる程度に準備しておきましょう。
服装や立ち振る舞いのマナーを確認しておく
待ち合わせ時間の15分前には到着する予定を確認しておく、就活の場にあった服装で行く、筆記用具やノートなど忘れ物がないかチェックする、というような基本的なマナーも大切です。
相手から名刺を差し出された時にどう受け取るか、喫茶店などで飲食をしながらのOB訪問の場合の注文内容や会計方法はどうするのかなど、ビジネスマナーも学んでおきましょう。
「お時間を取っていただきありがとうございます」と感謝の言葉を加えるなど、相手の立場になって発言すると印象がよくなります。
OB訪問後にもしっかりお礼の言葉を伝える
OB訪問は、質問するだけして終わりにはなりません。
終了してから遅くとも翌日中までにはお礼のメールを送るなど、改めて感謝の気持ちを伝えることが重要です。
ただ感謝するだけではなく、具体的にどの話が役立ったのか、今回のOB訪問を経験して自分の考え方がどう変わったのか、どんな行動を始めてみようと思ったのかなど、自分なりにまとめた考えを伝えるのが理想です。
【まとめ】OB訪問を成功させ、就活を有利に進めましょう!
OB訪問を成功させることができれば、自己分析や企業分析の助けになるだけではなく、OBから直接人事に面接を申し込んでくれるなど、就活が有利に運ぶ可能性が高まります。
反対にOB訪問で大失敗してしまうと、「この人は入社させたくない」と思われてしまうため、その後面接を受けても合格しづらくなります。
成功のためのポイントを抑え、十分に準備してから臨みましょう!