既卒が就活をする上でどうしてもネックになるのは、職歴がないことや新卒と比べた時に年齢が高くなってしまうことです。
しかし、仕事で使える資格を取り、面接で効果的にアピールすることができれば、就活を有利にすることも可能です。
今回は、既卒におすすめの資格や、面接でのアピール方法について解説していきます。
既卒におすすめの資格6選
まずは、既卒におすすめの資格についてご紹介していきます。
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナーとは、家計管理、税制、不動産、住宅ローン、保険商品、教育資金、年金制度などに精通した専門家のことです。
お金にまつわるさまざまな分野について知ることで、出生から老後までのライフプラン提案、家・車・保険などの大きな買い物に関する試算、怪我や病気の際の控除申告についてアドバイスを行うなど、幅広い活動ができます。
金融、保険、不動産業界において役立つ国家資格ですので、チャレンジしてみるのもよいでしょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産にまつわる専門家のことです。
不動産取引を行う際の重要事項の説明や、契約書への記名・押印は宅地建物取引士の資格を保有している人しかできないため、不動産業界において正社員就職を目指すのであれば必ず取得する必要があります。
また、不動産鑑定を行うため金融機関やローン会社でも求められる資格でもあり、大きなアピールポイントとなります。
社会保険労務士
社会保険労務士とは、労働および社会保険制度の専門家のことです。
健康保険、年金、雇用保険など各種社会保険に精通し手続きを行う他、就業規則の制定や労務管理、労働トラブルの対応を行います。
社会保険労務士事務所、弁護士事務所、企業の総務部や労務管理部で非常に重宝される資格ですので、保有していればかなり就職しやすいでしょう。
一方、合格率が3~9%とかなり難関な国家資格ですので、1度では合格できない可能性についても考えておきましょう。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィススペシャリストとは、Microsoft社が提供するWord、Excel、PowerPointなどを一定以上操作できると証明することができる資格です。
事務職をする上でこれらのビジネスツールの使用はほぼ必ず必要となりますので、保有しているからといって給料や待遇が上がるわけではありませんが、「一切PCが使えない人を採用してしまった」という苦い経験を持つ企業から信頼を得ることができます。
TOEIC700点以上
TOEICとは、英語コミュニケーション能力がどれくらいあるかを測定できるテストです。
受験によって合否が出るわけではなく、自分の英語力が990点満点にて評価されますので、どれくらい英語力があるかを企業に伝えることができます。
外資系企業、海外取引の多い企業、海外ベンチャー企業、国際課、秘書課、英語を教える民間学習塾などへ就活する際に役立つでしょう。
しかし、スコアが600点を下回る場合は、却って英語力のなさをアピールしてしまうことになりますので資格欄への記載は避けておくのが無難です。
スタディサプリを使った勉強方法がおすすめです。
中国語検定・HSK
最近はビジネスの場で中国語の需要が増えてきているため、中国語検定やHSKといった資格を取得すると就活を有利に進められます。
TOEICや英検は多くの方が保有している資格ですが、中国語関連の資格はまだまだ保有者が少ないことが実情です。
そのためこのような資格を取得することで差別化を計ること図ることもできるためおすすめの資格です。
CCレッスンなどのオンライン中国語レッスンだと、中国語検定やHSKの試験対策を格安で行ってくれるので利用してみてください。
資格を面接でアピールする方法
就職に有利な資格を保有できたら、なるべく面接でもアピールしておきましょう。
ここでは、面接でのアピール方法についてお伝えしていきます。
志望する企業のどんな分野で活躍できるかを伝える
例えば、英語系の資格を持っているのであれば国際部や営業部への配属を希望したり、海外出張や通訳にも積極的になったりすることで合格率を上げることにつながります。
そのためには、企業分析が欠かせません。
どの部署で英語を使う可能性があるのか、海外出張に出る可能性はあるのかといったことを先に調べた上でアピールをすれば、面接担当者に入社後の自分をアピールしてもらいやすくなります。
自分の資格と企業の特性とを上手く組み合わせていくのがポイントです。
合格までどう逆算して勉強したかを伝える
難しい資格に合格するには、何ヶ月かけてどう勉強するかという作戦を組み立てたはずです。
どんなテキストを使い、何月までにどの範囲まで終わらせ、いつ過去問に手を出すかなど、ゴールに向かって綿密な計画を立てることは仕事の段取り形成にも役立ちます。
納期や目標に向かって緻密な計画を組み立てられる人材として評価してもらえる可能性がありますので、自分の成功体験について分析しておきましょう。
【まとめ】資格と就活のバランスを取り、効果的にアピールしよう!
就活をする上で、資格によるアピールをすることは非常に効果的です。
しかし、資格を取得することが目的となり、努力しているうちに就職までの時間が経ちすぎてしまった場合、職歴のない期間がどんどん長くなって却って不利になる恐れも出てきます。
資格取得にかける期間をあらかじめ決めておく、就活をしながら資格取得するなど、バランスを取って両立させていくことも必要です。