既卒のフリーターから教師になれる?教員免許を取る方法についても解説

既卒

教員免許を保有していれば、国立や公立校で公務員として働くことはもちろん、私立校の教員や民間学習塾講師など、就職の幅が広がります。

フリーター出身であっても教員免許を取得することは可能なので、条件やポイントを抑えてしっかり対策していけば、無理な夢ではありません。

今回は、フリーターが教員免許を取得する方法について解説していきます。

 

1.教師になる方法

まずは、教師になる方法を確認していきます。

 

・民間の学習塾採用試験を突破する

受験や学校成績向上のために通う進学塾であれば、必ずしも教員免許が必要になるわけではありません。

卒業大学や一定の学歴などの条件を満たせれば、採用試験にチャレンジすることが可能です。

学歴よりも指導の分かりやすさを重視している企業も多いため、模擬授業や面接の準備をすることでフリーターにも十分就職の道が開けています。

 

・家庭教師として派遣会社に登録する

個人事業主として税務署に開業届を提出し、家庭教師の派遣会社に登録して生計を立てている人もいます。

大学卒業程度の学歴を求める企業が大半ではありますが、最初は時給を安く設定して指導歴を積んでいくことができますので、初心者でも始めやすい仕事だと言えるでしょう。

経験値を積めば、その分給与や待遇も上がっていきます。

プロ講師になることができれば、個人事業主ではなく派遣会社と雇用関係を締結することも可能です。

 

・教員免許を取得して学校教諭になる

学校教諭を目指す場合は、教員免許の取得が欠かせません。まずは教員免許を取得しましょう。

その後公立校への就職を目指す場合は、都道府県ごとに異なる教員採用候補者選考試験を受験します。

私立校への就職を目指す場合は、各学校独自の教員採用試験を受験します。

中高一貫校の場合は学年間での異動に備え、中高どちらの教員免許も必須とする学校もありますので、事前に受験要項をチェックしておきます。

 

2.教員免許を取得する方法

では実際に、教員免許を取得する方法について確認していきます。

 

・大学に通う

大学に通って決められた教員課程科目を履修することにより、「一種免許状」を取得することができます。

通信で通う方法と、通常の大学生と同じように入学試験を受けて一般入試で入る方法があります。

一般入試で受ける場合は下記の塾だと社会人でも安く受けられるので活用することも視野に入れてみましょう。

大学受験予備校ライト|オンライン個別指導&コーチング塾

 

・短期大学や専門学校に通う

短期大学や専門学校に通い、決められた教員課程科目を履修することにより、「二種免許状」を取得することができます。

 

・大学院に通う

大学院で決められた教員課程科目を履修することにより、「専修免許状」を取得することができます。

 

・通信教育を利用する

放送大学や教員免許専門の通信教育を利用することで、働きながら資格にチャレンジすることもできます。昼間の学びが難しい場合は、この方法で夜間に勉強して知識を身に付けるのもよいでしょう。

 

・科目履修制度を活用する

「科目履修制度」とは。社会人や卒業生が特定の科目のみを履修することができるよう定められた制度です。

教員課程科目だけをピックアップして受講することができれば、時間も費用も節約しながらチャレンジすることができます。

 

・教員資格認定試験にチャレンジする

教職課程を履修していない場合でも、文部科学省が定める「教員資格認定試験」に合格することができれば免許の取得ができます。

今から学校に通うのが難しい人はこの試験にチャレンジしてみるのもよいでしょう。

 

3.正規雇用か非正規雇用か

教師として就職するに当たり、正規雇用か非正規雇用かを選択することが可能です。

それぞれの特徴について確認していきましょう。

 

・正規雇用の場合

正規雇用としての職員は「専任教諭」と呼ばれ、公務員として公立校に就職するのであれば定年まで雇用が保証されます。

学級担任や入試担当、部活顧問などを兼ねる場合があります。

 

・非正規雇用の場合

非正規雇用としての職員は「非常勤講師」と「常勤講師」に分かれます。

非常勤講師は科目専任で依頼されたコマ数だけの指導を行う立場で、常勤講師は専任教諭と仕事内容に差異のない立場です。

どちらも1~3年程度に任期を定めた上での雇用ではありますが、採用倍率が比較的低い傾向にありますので、まずは非正規雇用からチャレンジするのも1つの手段です。

 

4.フリーターから教師を目指す時の注意点

20年程前と比較すると年齢制限や社会人経験の制限が緩和され、フリーターであっても教員採用試験にチャレンジしやすい環境が整えられるようになりました。

しかし、資格取得の難しさ、その後の採用試験の倍率を考えると、ある程度狭き門であることは覚悟する必要が出てきます。

自分のキャリアを10年スパンで考えて、プランを形成していくことが重要です。

最初から独学で学ぼうとせず、まずは教員免許に詳しい専門家やキャリアアドバイザーの力を借りながら、自分の将来について考えていきましょう。

 

【まとめ】フリーター出身でも教師になることは十分可能!長い道のりを覚悟してチャレンジしよう!

フリーターでも、試験対策や採用面接にしっかり向き合い準備することで、教師になることは可能です。

教員免許を取得して学校で勤め上げる道や、民間の学習塾講師や家庭教師として生計を立てる道を含め、自分のキャリアプランを明確にするところから始めましょう。

転職サイトやエージェントを使い、教育に携わる企業をリストアップしていくのも効果的です。