就職を目指す上で、自分にスキルを身に付けるために職業訓練を活用する人は多いものです。
しかし、ニートが就活する上では、職業訓練によって得られるメリットは格段に下がることをご存知でしょうか。
今回は、ニートが職業訓練に行くデメリットや、代わりに行動すべきことについて解説致します。
1.職業訓練とは
職業訓練とは、仕事に役立つスキルを身に付けるために無料で受講できる講座です。
受講によって給付金をもらえる場合もあり、ハローワークや職業斡旋団体などを経由して申し込むのが一般的です。
具体的には、求職に当たって企業担当者とやり取りする際のビジネスマナーや、WordやExcelなどの基本的なパソコンスキル、簿記、医療事務、プログラミングなど実践的な内容も学べます。
自分の希望する業界や職種に合わせて、コースを選択していくのが原則です。
2.ニートが職業訓練に行くデメリットとは
非常にメリットの多い職業訓練制度ではありますが、ニートから就職を目指す人にとってはデメリットが多いのも事実です。
ここでは、デメリットの内容について確認していきましょう。
・倍率が高くて参加できない
職業訓練は、基本的に過去雇用保険に加入している人を優先に選考されます。
希望すれば全員受講できるわけではありませんので、必ず事前に倍率を確認しておきましょう。
・職業訓練をしたからといって内定率が上がるわけではない
職業訓練によって学べる部分は大きいものの、内定率や就職率を担保するものではありません。
短い期間職業訓練を受けただけで手に職がつくわけではないため、利用する価値をしっかり見定めておくことが重要です。
・短期間の職業訓練ではあまり意味がない
簿記や経理の知識が身に付いたり、プログラミングやシステムエンジニアリングなどの技術を学べたりという点で見ると非常に魅力が多いように感じますが、短期間職業訓練を受けるだけでは、実践で役立つスキルが身に付くとは限りません。
「職業訓練を受けること」ではなく「就職すること」「入社後に安定した働きをすること」が目的ですので、就職面接や入社後の実務で役に立たないと、あまり意味がないといえるでしょう。
・面接時のアピールとして使いづらい
これまで特定の分野で頑張ってきた実績がないニートにとって、職業訓練での頑張りは面接時に有効なアピールポイントとなるのではないかと考えますが、実情は異なります。
よほど仕事に直結する学びでない限り、面接担当者もプラスイメージを抱きにくいため、他の分野で頑張る方がおススメです。
3.ニートがやるべき4つのこと
では実際に、ニートが職業訓練に行く代わりにやるべき行動を解説致します。
・早速面接を受ける
早速いくつかの企業に面接を申し込み、選考に進むのがよいでしょう。
緊張したり失敗したりすることもあると思いますが、実際にどんな質問がされるのか、どんな選考フローなのかを知ることで、今後の対策も練りやすくなります。
・転職サイトに登録する
転職サイトに登録し、希望する業界や職種でどんな求人が出ているのかを確認しましょう。
給料の相場や労働条件なども比較しやすいため、企業選びをする際に役立ちます。
また、なかには履歴書のフォーマットがあったり自己PRをする際のポイントをまとめたコラムを設けていたりするサイトもありますので、積極的に活用していきます。
・転職エージェントに登録する
転職エージェントは、自分専任のアドバイザーがつくことにより二人三脚で内定を目指せるサービスです。
自分に合った職種が分からない、何から始めていいかピンとこないという場合におススメです。
また、履歴書やエントリーシートを添削してくれたり、模擬面接や自己分析を手伝ってくれたりする企業もあります。
実際の選考を見据えたマンツーマンのサポートが期待できますので、不安な人ほどエージェントを利用しましょう。
・自己分析を進める
どんな業界に就職したいか、それは何故か、自分の長所や短所はどんなところか、どんな時にモチベーションが高まるのかなど、「自分を正確に理解するため」の分析を進めましょう。
これが分かれば、自分がどんな人間なのか面接担当者にアピールしやすくなります。
志望動機や自己PRと絡めることで説得力のある話もできますので、面接当日までには必ず行います。
【まとめ】ニートは早めの行動あるのみ!就職サイトやエージェントを活用し、面接を申し込もう!
ニートが就職したい場合、少しでも空白期間を短くできるよう、早めの内定を目指すのが鉄則です。
スキルだけでは賄えない実務の知識は入社してから努力して覚えると割り切り、まずは複数の企業に面接を申し込んで内定に近づきましょう。
就職サイトや就職エージェントを利用すれば、就活のイロハを教えてもらうことも可能です。
「今日からできる就活」を意識し、早速チェックしてみることをおすすめします!