引きこもりにとって、仕事を見つけるハードルがとても高く感じられてしまうものです。
どんな仕事ならやりやすいのか、どんな点に気をつけて探していけばいいのかピンとこないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、引きこもりにおすすめの職業や、就活を成功させるコツについて解説していきます。
引きこもりの人が仕事を選ぶ際の3つのポイント
まずは、仕事を選ぶ際に気を付けたいポイントについて確認していきましょう。
・フルタイムよりも週3~4回程度の仕事を見つける
最初からフルタイムで週5日働こうとすると、無理が生じて長続きしない可能性があります。
まずは週3~4回から始めるのもよいでしょう。
仕事を見つけ、就業開始に至るまでを1つのステップとして捉えて、完璧にこだわりすぎないことも重要です。
・初心者歓迎/未経験者歓迎の仕事を見つける
初心者歓迎、未経験者歓迎の求人を優先して探しましょう。
アルバイト求人サイトや転職サイトのほとんどで求人条件を指定することができますので、これらのタグをチェックして検索をかけてみるのがポイントです。
知識やノウハウの必要な職種であったとしても、初心者(未経験者)歓迎と書いてあれば、分からないことを前提としてゆっくり教えてもらうことができます。
・慣れれば1人でもできる仕事を見つける
仕事に慣れてからは、1人でもできるような仕事を探してみるのもよいでしょう。
なるべく人と関わらずコツコツ作業していくような仕事もあれば、持ち場や担当が決まっていて役割分担がされている仕事もあります。
反対に、営業や接客業など、常に相手のことを考えて不特定多数にアプローチする必要のある職業については、最初は避けておくといいかもしれません。
引きこもりにおすすめの職業
では実際に、どんな職業がおすすめか紹介していきます。
・工場
製造業の現場を担い、ミスや不備なく商品を制作していく仕事です。
同じ工場内で働く人が多い一方、持ち回りや担当がはっきりしているため、自分1人で作業することができます。
単純作業が好きで、コツコツ努力できる人に特に向いているといえるでしょう。
・倉庫
倉庫内から必要なものをピッキングしたり、在庫の管理や梱包チェックをしたりする仕事です。
1ヶ所に留まらず動き続けることが多いため体力が必要ではありますが、飽きることなくコツコツと続けることができます。
・清掃
オフィスビル、商業施設、病院、学校などの清掃や備品管理をする仕事です。
1日の勤務時間が短く、朝だけ、夕方だけ、深夜だけなど時間帯の融通が通りやすいのが特徴で、慣れれば1人で仕事を行うこともあります。
・警備
清掃同様、オフィスビルや商業施設などの警備や人や物品の出入りを管理する仕事です。
夜勤であれば給料も高く、ほとんど人と話すことがありません。
交通整理を行う誘導警備員や、施設の鍵や来館者の受付を行う管理警備員、ショッピングセンターや病院の監視カメラをチェックしたり施錠確認を行ったりする施設警備員など、仕事の幅もさまざまです。
・在宅勤務できる仕事
Webライター、デザイナー、システムエンジニア、プログラマーなど在宅でできる仕事を探すのもおすすめです。
企業に雇われて仕事をする人と、フリーランスで自分のペースを守りつつ仕事をする人がいます。
自宅で仕事ができるため通勤やオフィスでの人間関係に左右されにくいのがメリットですが、その分自分の腕1本でのし上がっていく世界でもありますので、スキルを身に付けながら仕事をしていきましょう。
引きこもりの人が就職を成功させる2つのコツ
引きこもりの人が就職を成功させるために押さえておきたいポイントについてもみていきましょう。
・目標を高くしすぎない
月収や週に働く日数など、最初から目標を高くしすぎないことが大切です。
引きこもりの人が社会復帰することの第1ステップは「就労すること」そのものにありますので、昇進や昇給を意識したり、フルタイムで働けるよう回数を増やしたりすることは、仕事に慣れてからにしておきましょう。
・業界や職種にこだわりすぎない
希望する業界や職種にこだわったり、特定の職業に従事するのを極端に嫌がったりせず、どんな仕事でもまずチャレンジすることから始めましょう。
仕事を始めてみないと、自分と相性がいいかどうか意外と分からないものです。
こだわりすぎずに選んでみるのがポイントとなります。
仕事を探す方法
ここでは、仕事を探す方法についていくつか紹介していきます。
・転職サイト
仕事探しをする上で定番となっているのが、転職サイトの利用です。
フルタイム以外の働き方や、パート、アルバイト、契約社員、派遣社員などの雇用形態についても取り扱っているサイトが多いので、まずは住んでいる地域で出ている求人を探してみましょう。
・アルバイト情報誌
コンビニや駅にて無料でもらえるアルバイト情報誌を参考にするのもよいでしょう。
毎週多くの求人が掲載されていますので、たくさん面接を申し込んでどんどん行動していくことができます。
・ハローワーク
地域を管轄しているハローワークに出向くのもおすすめです。
就労支援の担当者がいるため、直接相談をしながら紹介状をもらい、仕事探しをすることができます。
どうしても応募に自信が持てないという場合は、職業訓練講座を受講しておくのもよいでしょう。
【まとめ】まずは応募あるのみ!自分に合った仕事を見つけよう!
引きこもりからの就活は、どうしても難航する可能性があります。
まずはこだわりや高い目標を捨てて、少しでも気になったところにどんどん応募してみましょう。
自分に合った仕事を見つけることができれば、その後長く働きやすくなるでしょう。