若手求職者は「新卒」「既卒」「第二新卒」と分けられていることをご存知でしょうか。
就職市場においての「既卒」は、最終学歴となる学校を卒業してから3年以内の人材を指すことが大半です。
今回は、既卒の定義や就活方法について3分で分かるようご紹介していきます!
既卒とは
「既卒」とは、学校卒業後に職歴のない求職者のことを指します。
大学・大学院・専門学校・短大などの最終学歴を終えた後、正社員として就職したことのない人と考えるのが分かりやすいでしょう。
アルバイト・パート・派遣などの職歴はこれに含まれず、あくまでも「正社員としての職歴があるかどうか」がポイントです。
既卒として扱う年齢に明確な限りはありません。
しかし就職市場においては、学校卒業後3年以内の人材を既卒扱いするのが一般的です。
大学卒業してすぐの1年目でも、長年アルバイトで生計を立てていた30代40代でも、職歴がなければ同様に「既卒」と呼ばれますが、既卒採用枠に応募する場合は条件をよく確認しておきましょう。
第二新卒との違い
「第二新卒」とは、学校卒業後に正社員として就職しつつも、短期間で転職活動をしている求職者のことを指します。
第二新卒として扱う年齢に明確な限りはありませんが、最終学歴卒業後から3年以内、もしくは25歳以下として採用枠を確保している企業が多いようです。
一度就職したものの、採用後のミスマッチや目指す方向性の変更から再度就職先を探している人たちですので、若手求職者の中でも職歴を武器にすることができる層だと言えるでしょう。
既卒の就活方法
既卒の就活には、新卒や第二新卒と異なるいくつかの方法があります。具体的にみていきましょう。
就職サイトを利用する
最もオーソドックスな就活方法が、転職サイト経由で求人に応募していく方法です。
卒業後3年以内であれば新卒枠に応募できる企業も多く、同時にいくつもの会社を比較・検討できるのが最大のメリットです。
早めに就活を終わらせたい人や、一度に複数社面接を受けていきたい人には特にオススメの手段だと言えるでしょう。
就職エージェントを利用する
就職エージェントと二人三脚で内定を目指して行く方法です。
エージェントは自分と一緒にキャリアプランを考えてくれる第三者であるため、自分のやりたい方向性が固まっていない人や、モチベーションコントロールに悩んでいる人にとっては非常に心強い味方になってくれるでしょう。
履歴書の添削や面接練習をしてくれるところも多く、トレーニングしながら就活をしていきたい人におススメです。
企業の採用HPから直接応募する
企業が独自に保有している採用特設HPから求人に応募していく方法です。
転職サイトには載せきれない仕事内容や企業ビジョンについて解説しているところも多く、中には会社説明会やインターンの情報を掲載している企業もあります。
具体的に選考を受けたい会社が決まっている場合は、HPを覗いてみるのもよいでしょう。
ハローワークからの紹介を受けて応募する
最寄りのハローワークに相談しながら、紹介状をもらって求人に応募していく方法です。
職業訓練や自己分析をするための講座があるだけではなく、地元企業に強い求人が多いのも魅力的です。
ただし、担当する窓口職員によっては勧める求人や提供する情報に差が出る可能性もあります。
何日かに分けて通ってみるなど、工夫してみるのがよさそうです。
既卒が就活する際に抑えておきたい3つのポイント
既卒の就活は、新卒や第二新卒と比較して不利であると言えます。
フリーターやニートとしての経歴をよく思われなかったり、資格や職歴の点で第二新卒や中途転職者に劣ってしまったりする現実も出てきます。
ここでは、既卒が就活する際に抑えておきたいポイントについて、3つご紹介致します。
面接数を増やす
不利な就活であると分かっているのであれば、面接する数を増やしていくのも効果的です。
既卒であるというだけでマイナスからのスタートだと思う企業がいる一方、年齢や職歴に捉われず人柄重視で採用を決める企業も多いものです。
そうした企業に出会うためには、不合格を恐れず複数の企業に対し一気に面接を申し込んでいきましょう。
希望する業界や職種を絞り込みすぎない
どんな企業に就職したいかを考える上である程度業界や職種を絞っていくことは重要ですが、あまりこだわりを強くしすぎないことも重要です。
仕事に慣れて成果を積んでいけばどんな企業でも上手くやっていけるはず、とポジティブに捉え、最初から選択肢を狭めないよう心掛けましょう。
職歴のない期間をネガティブに捉えすぎない
既卒者の中には、職歴がないことをマイナスだと捉え、自分に自信が持てなくなってしまう人もいるようです。
採用担当者は、フリーターやニートの期間をただマイナスに捉えるのではなく、その期間を活かしてどうポジティブな思考に切り替えていっている人かをチェックしています。
業界について調べたり企業調査を十分に行ったりすることで努力の姿勢を見せることができますので、職歴のない期間をネガティブに捉えすぎず、十分な自己分析をして就活に臨みましょう。
既卒でも就活方法は変わらない!自己分析や企業調査がカギ!
学校卒業後に職歴のない既卒者であっても、新卒や第二新卒の就活と大きく変わることなく転職サイトやエージェントの利用が可能です。
単純に比較するとどうしても不利な立場だと思われがちですが、職歴のない期間や自分の目指したい方向性について十分に自己分析をしたり、希望する業界や企業について念入りに調査したりすることで十分対策が可能です。
面接担当者に対して努力する姿勢を見せ、早めの行動を心掛けるのが成功への近道です!