職歴なしの既卒ニートが業界最大手の人気企業に内定できた体験談

既卒

今回はこのサイトの管理人である私が既卒から業界最大手の人気企業から内定をもらった体験談をまとめていきます。

まずは参考程度に私のスペックから紹介します。

  • 既卒2年目
  • 学部卒
  • 希望業界なし

簡単にまとめるとこのようになります。

それでは実際にどのように就職したのかを既卒になったところから説明していきます。

 

私が既卒になった理由

私の家は裕福ではなく、むしろ貧乏でした。

それでも関関同立というと関西ではそれなりに有名な私立大学に奨学金を借りながら通っていました。

全国的には特別高学歴ではないものの、そこそこの大学に入学して既卒になったのか。まずはそこを説明していきます。

 

説明したように、私の家はあまり裕福でなかったため私立の大学に通うためには日本学生支援機構からの奨学金はもちろん借りましたし、大学の奨学金をもらわなければ通えないほどでした。

そんな私ですが学生時代に就職活動をせずに卒業しました。今思うと親不孝なことをしてしまったのと後悔しています。

それでも親は就職活動をしないことを理解してくれたので、本当に親には感謝しかありません。

ではなぜ就職活動をしなかったのか。大きく2つありました。

  • 自由が欲しかった
  • 働く意欲が湧かなかった

 

自由が欲しかった

私は学生時代は理系として学校に通っていました。

そのため毎日授業はあるし、英語でのプレゼンテーションの授業の準備や実験の準備などでアルバイトもしていると遊ぶ時間がほとんどありませんでした。

高校生の頃は「大学生になったら遊びまくるぞー!」

などと楽しいキャンパスライフを送ることをイメージをしていたのですが、実際は理系であったこともあり全然自由がなかったのです。

また、もう一つ時間がなかった理由があるのですが

それは通学時間で往復5時間ぐらいかかっていたことです。

これは自分が本当にバカだったとしか言いようがありませんが。

そのため、在学中に「このまま卒業して就職して働き始めても全然遊べていない自分の人生は楽しいのか」と考えるようになりました。

今考えるとすごい甘い考えですが、人生一回きりという考えが非常に強かった時期でした。

これが私が既卒になった理由の一つです。

 

働く意欲がわかなかった

そしてもう一つが働く意欲が全くわかなかったという点です。

私はアルバイトをしていたのですが、アルバイトというのも好きになれませんでした。

その理由が「時間をお金で売っている」という感覚が嫌だったからです。

そのため働いている人を見ては「この人は毎日この仕事をして幸せなのか」という風に物事を見るようになってしまっていました。

また、大学生の頃から自分でネットビジネスというのもちょこちょこ取り組んでいたことから、毎月5万円ほどはほとんど苦労なく稼げる環境でもありました。

今となっては簡単に数万円入ってくるという感覚がこのような考え方を持つきっかけになったのかなと思います。

これら2つの理由で大学3回生の頃には就職活動をせずに卒業することは決めていたのです。

これを書いていて本当に将来への計画性がなかったと恥ずかしくなるぐらい、浅くて甘い考えですね。

 

就職を決断

そんな私が既卒として1年間過ごしていたのですが、3月に卒業して既卒になり10月ぐらいには就職するという決断をあっさり決めました。

スパッと決めましたが、今となってはこの決断は正解だったと強く感じています。

 

夢に敗れる

こんな少しひねくれた考え方をしていた私ですがどうしてもやりたいことがあって、それが自分の会社を作ることでした。

これも非常に甘い考えですが

「会社起こして自分のために働くなら、時間を売ってる感覚はなくなるかも」

といった感じでした。

しかし、当然ながらこんな甘い考えをしている人間が考えたビジネスなど成功するわけもなく。

救いなのは失ったのはバイトの貯金と奨学金の貯金だけでした。

本当は奨学金に手をつけたらダメなんですけどね…

 

そんなこんなで、あっという間に夢に敗れました。

これまで何でもそれなりにこなしてきた自負があった私の自信やプライドはズタズタになっていました。

そして、同時に周囲の友達たちは社会人としてスタートしていることがすごく違う世界に見えていました。

また、この失敗をした頃には親からも「やっぱり就職したらどう?」というのを言われ、迷惑や心配をかけていることを改めて認識したタイミングでした。

 

自分の成長のため

このような挫折を味わった私ですが、自分のとって足りないものは何かと考えると、やはり経験不足や人脈など何もかもが足りなかったと考えています。

そして、それと同時に既卒というのが社会的にいかに体裁が悪いものなのかも身をもって感じたのです。

既卒というのは言い換えるとニートあるいはフリーターになります。

こういった状況というのはやはり周囲からいいようには見られません。

それを自分だけでなく親にまで感じさせてしまったことが何よりも申し訳ないと今でも強く思います。

 

そのため、就職することでまずは社会人としての経験を積むこと、そして人脈を広げて知見を広げることが今の自分に一番重要だと考えるようになりました。

そうすることで親が喜ぶというのも十分に分かっていたので、就職するという道が自分のためにもなり、少しでも親のためになるものだったのです。

などとここまで綺麗事を言いましたが

結局就職を決めた理由は他にもあって、それは将来への漠然とした不安です。

自分のため、親のためとかっこよく書いてきましたが結局はこのまま既卒であることにこの先を見ることができなくなったのが一番だったと思います。

これは既卒の方であれば多くの人が共感してくれるのではないでしょうか。

  • この先どうやって生きていこうか
  • 就職しようと思えばできるのかな
  • 結婚できるのかな

考え始めたらキリがないほど不安に追い込まれていました。

そのため、結局はこういった理由で就職活動を始めることになりました。

 

中途採用を受ける

就職することを決断した私はまずはじめに「既卒 就職」という風に検索することでネットで情報を集めることにしました。

そうすると「既卒は中途採用の就職活動をしよう」という内容のものばかりでしたので、私も中途採用で就職することに決めました。

最初はハローワークに行きましたが、いまいち納得できない回答が続きました。その時の体験談はこちら

既卒ニートがハローワークに行ってみた!就活のやり方と求人を知る方法!

それでもやり方も求人も分からなかったので、中途採用・転職のプロである転職エージェントに聞いてみようと思いました。

転職エージェントは全て無料で利用できるので、これから就職を考えている人は必ず登録しておきましょう。

そこで「就職したことないんですけど、どうやって就職すればいいですか?」という内容の相談を複数の転職エージェントに相談しました。

そうすると自分がどのような企業に就職したいのかを聞いてくれたので条件としては

  • 極力大手
  • 文系職
  • 休日多め
  • 初任給20万前後

とざっくりのわがままな希望を伝えました。

そうすると各転職エージェントの方から求人を紹介してもらい、それに向けて履歴書や職務経歴書などを一緒に書いてもらい、それぞれの志望動機や既卒の理由などの面接対策をしっかりとしてもらいました。

そうすることでトントン拍子で面接を数社こぎつけ、結局は売上高が1000億程度の企業から内定をもらい、その後すぐにそこよりやや小さい企業からも内定をもらいました。

この間は2か月もかからないぐらいスピーディーに進みました。

正直「こんな簡単に就職できるのか」と肩透かしを食らうぐらい簡単でした。

時間があったからたくさんの企業の面接を受けたことも、早くに内定をもらった一つの理由です。

中途採用を受ける場合はこのように短期集中で多くの企業を受けることが、一番効率のいい方法でしょう。

 

新卒採用に挑戦

このように中途採用でそこそこ良い条件の企業に出会うことができたのですが、私としてはもっと自分が知っている全国規模の企業に入社したいと考えるようになりました。

これは親もゆっくり就職活動すれば良いと言ってくれていたことや、私の友人のほとんどが大手の企業に入社していたので、そういった欲が出てきたのです。

また、既卒でも卒業後3年以内であれば新卒扱いとして新卒採用にも挑戦できるので、それに挑戦することを決意しました。

ただ、この挑戦のためにせっかくもらった中途採用での内定を蹴ることはできないので、内定先の企業には入社する時期を夏まで先延ばしにしてもらうようにしました。

そうすることで新卒採用で夏までに良い企業から内定をもらえばそちらに入社し、できなければ既にもらった内定先に入社するという環境を作ったのです。

もし、既卒で新卒採用を受けるのであればこのような環境を作っておくことは必須になります。そうでなければ精神的にもかなり追い詰められた就職活動になってしまっていたと今では思います。

そして、新卒の就職活動は転職エージェントなどを利用できないので新卒ハローワークで相談したのですが、あまりいい返事は来ずという感じでした。

そこからはエントリーシートの書き方や面接の対策、SPIの勉強などすべて自力で取り組みました。

50社ほどにエントリーシートを送り通過したのは7割程度でした。

相手の企業は当然学生が来ると思っているのか既卒である自分が来ることに驚かれることが多々ありました。

また1次面接の段階ではエントリーシートを細かく見ていないのか既卒であることに気づかれない、または質問されないことがほとんどでした。

企業によっては最終面接まで既卒について触れられることもなければ、2次面接でも最終面接でも聞かれることもありました。

その中で結局内定が出たのが3社で大手通信企業が2つと実際に就職した業界最大手のメーカーになります。

このように書くと簡単に内定をとった風に見えますが、中途採用に比べるとかなり厳しい就職活動でした。

その中で自分の有利だった点が理系の学部だったことで発表をする機会が非常に多かったことです。

そのため面接のフィードバックをしてもらう機会があると、必ずプレゼンテーション能力について褒められたのです。

そのため、当然なことですが私としては新卒採用で就職するためには学生時代のエピソードと志望動機をいかに上手くプレゼンするかに限ると考えています。

 

まとめ

このように私は既卒から業界最大手の企業に就職をすることができたのですが、就職活動を始めてから無駄なことは一つもなかったと考えています。

特に転職エージェントの方にサポートしてもらいながら中途採用ですぐに内定が出たこと、そして新卒採用に臨むだけの環境を作れたことは非常に良かった点でした。

そのため、これを読んでいる方で今から就職活動を始める方は是非私と同じような進め方をしてみることをお勧めします。

まずは転職エージェントに二人三脚で中途採用で内定をもらうことで就職活動のやり方なども分かるようになります。その後に新卒採用を挑戦するのも良し、中途採用の内定の企業に入社するのも良しだと思います。

どちらにせよ、今何をしていいか分からない人などは転職エージェントに登録するところから始めて、まずはざっくりと相談するところから始めてみましょう。