夢を持って専門学校に入学しても、現実と理想のギャップやイメージのズレに悩んで中退してしまう人も少なくありません。
ほとんどの人は一旦フリーターとして生計を立てることが多いようですが、いずれ正社員として就職すべきだとぼんやり考えることもあるのではないでしょうか。
今回は、専門学校を中退してしまった人に向けて、正しい就活のやり方や内定をもらうテクニックについてお伝え致します。
1.専門学校を中退した人のリアル
まずは、専門学校を中退した後に立ちふさがる障害や抱えてしまうリスクについて確認していきましょう。
・手に職がついていないので就職の道に迷う
専門学校の多くは、普通の学校では学べない特殊なスキルや経験を身に付けることに特化しています。
全学課を履修しないまま中退してしまうとなると、手に職がついていないまま社会に出ることになり、自分がどんな道に進めばいいのか迷ってしまいます。
自分の興味を活かす道で働くか、やりがいよりも収入や将来性を重視するか分からなくなっているうちに年数が経ってしまっていたというケースもあります。
・思い描いていたような収入が得られない
専門学校を中退した多くの人は、そのままフリーターとしてアルバイトで生計を立てることになります。
名のある企業や経営者から直接引き抜きにあったり、家族や親戚が経営する会社で働いたりしない限り、入学時に思い描いていたような収入が得られにくくなるでしょう。
最初は「生活できれば問題ない」と思っていても、年齢と共に収入格差が開くようになります。
・同年代に対しコンプレックスを抱きやすい
自分と同年代の人が学校での勉強や仕事を頑張っているのを目の当たりにすると、自分とのギャップに悩まされ、コンプレックスを抱えてしまう人も少なくありません。
偏差値、収入など分かりやすく数字で表される成果以上に、メンタル面でのプレッシャーも自覚するようになるでしょう。
新しいチャレンジに卑屈になる前に行動することが重要です。
2.専門学校を中退した人の就活方法
もし専門学校を中退してしまった場合、早めに正社員を目指すことが大切です。ここでは、中退者向けの就活についてお伝えしていきます。
・就職サイトを利用する
就職サイトのなかには、20代、学校中退者、フリーターからの正社員就職に特化しているものがあります。
このようなサイトには、職歴や能力、スキル、資格以上に、ヤル気と伸びしろに満ちた若手を求めている企業が多く登録していますので、中退の事実を後ろめたく感じる必要なく就活できます。
専任のキャリアプランナーが常駐していることもありますので、積極的に利用してみましょう。
・学校の就職窓口を頼る
中退が決まる前に、学校の就職窓口を頼る方法です。学校によっては、中退や卒業者でも1年以内は利用できる、などの規約が設けられているところもありますので、確認しましょう。
即戦力を求める企業もあれば、仕事をしながら学んでいってほしいと思っている企業など、さまざまな求人が見られます。
・ハローワークや就職支援団体を尋ねる
ハローワークや就職支援団体では、業種や職種はもちろん、正社員か契約社員か、パートか業務委託かなどの雇用形態を問わずさまざまな求人を扱います。
「とにかく何でもいいから急ぎで就職したい」という場合には、おすすめです。
ただし、自分の将来をしっかり見据えた上で、ここ数年のうちに自分がどんなスキルを身に付けたいかも考えながら就活するようにしましょう。
3.就活を進めるうえでのテクニック
では実際に、就活を進めるうえでのテクニックをいくつか紹介します。
・就活のプロの力を借りること
就活はただでさえ緊張と不安のなかで行うものですが、中退者であればどうしても門戸が狭く感じることもあるでしょう。
既にスキルを積んだ転職者や、経歴に穴のない新卒者と同じ土俵で戦うためには、就活に関するプロの力を借りるのが効果的です。
就職サイトや転職エージェントに相談すれば、自分オリジナルの就活プランを立ててもらえます。
・面接に落ちるのは当たり前だと割り切る
中退後に就職を目指す場合は、ある程度の割り切りや胆力も必要です。
どんなにスキルのある人でも会社との相性が悪ければ面接に落ちてしまうことはありますので、気張りすぎないようにすることが大切です。
たくさん面接を受けて内定をもらっても、入社できる企業は1つしかない!と腹をくくり、興味のある会社には積極的に申し込みましょう。
【まとめ】専門学校を中退しても、前向きな気持ちで就活を始めよう!
専門学校を中退したばかりの頃は、将来の夢を見据えて前向きになるのはなかなか難しいこともあるでしょう。
しかし、履歴書のブランク期間が長く続いてしまうと、後々の就活に影響が出る恐れがあります。
まずは身近にどんな求人があるか知るためにも、数社の面接を受けてみて雰囲気を知るのがよいでしょう。
就職サイトなどに常駐するキャリアプランナーからアドバイスをもらいながら、無理のない就活をしていくことが肝心です。