雇用形態には、正社員、契約社員、アルバイト、個人事業主(フリーランス)などさまざまなものがあるということをご存知でしょうか。
派遣社員もその1つで、自分らしいスタイルで働ける雇用形態として注目されています。
しかし、既卒は派遣社員ではなく正社員を目指して就活することが大切です。
ここでは、派遣社員をとりまく現状から、派遣社員になるメリット・デメリットについてまで幅広く解説していきます。
派遣社員とは
派遣社員とは、人材派遣会社や労働者派遣会社と雇用契約を締結し、実際の仕事は派遣先の企業にて行う雇用形態です。
自分が就職しているのはあくまでも派遣元の会社であるということになりますので、仕事をする職場にとっての「社員」ではないという点に注意しておきましょう。
派遣社員をとりまく現状について
非正規雇用の割合が年々増加傾向になる中、派遣社員の割合はここ15年程、あまり変動がありません。
自分の好きな仕事をしたい、ワークライフバランスバランスを重視したいという働き手と、優秀な人材を低コストで雇用したいという企業とのニーズに合わせて生まれたのがこの派遣社員という雇用形態であり、メリットが多いものとして注目されていました。
しかし実際には、派遣元と派遣先での認識のズレに働き手が悩まされたり、他の社員と労働条件や福利厚生が大きく異なって困惑したりなど、雇用のミスマッチが起きやすいという問題もあります。
派遣先との相性によってかなり仕事のやりやすさが左右されます。
既卒から派遣社員として就職するメリット
まずは、既卒から派遣社員として就職するメリットについて解説していきます。
自分のスキルを活かせる
デザイナー、ライター、プログラマー、エンジニアなど、特筆できるスキルのある人は派遣社員に向いています。
特定のスキルを持った人を雇うノウハウがない企業から派遣会社に要請がくることが多く、自分1人で就活をするよりも就職先が見つかりやすいというメリットがあります。
一方で、スキルのない一般事務や成果重視の営業職では人材が飽和している可能性もあり、基本給が安く設定されてしまいがちです。
ワークライフバランスが保てる
勤務地、勤務時間、働きたい期間などにある程度希望を出すことができるため、正社員としての就職よりも自由度が高いのが特徴です。
小さな子どもを育てながら働く人や、両親の介護をしている人、近い将来に海外へ引っ越す予定のある人にとっては、自分の希望する仕事とワークライフバランスの両方を取れる雇用形態だといえます。
既卒から派遣社員として就職するデメリット
反対に、既卒から派遣社員として就職するデメリットについて解説していきます。
有期雇用であることが大半
派遣社員の大半は勇気雇用であるため、期間満了と共に職場が変わります。
派遣会社との雇用関係は切れませんので次の職場を紹介してもらうことは可能ですが、これまでの経験やスキルを活かせる職場であるとは限りません。
1~2年で働く場所が変わるため給料や勤務地も都度代わり、生活が安定しにくく慣れるまでに苦労するというデメリットが発生します。
給料が低い
派遣先によっては、給料が時給で設定されているため、祝祭日の多い月や、お盆・正月など長期休暇がある月にはその分給料が下がってしまいます。
月給だった場合も正社員より低く設定されていることが多く、収入が不安定になりがちです。
成長の機会が少ない
長い時間をかけてじっくり育てていく正社員と違い、スキルが既に身に付いている即戦力を短期的に雇う意味合いが強いのが派遣社員の特徴です。
そのため派遣先の企業にてスキルを磨いたりする機会が少なく、責任のある仕事や会社にとって重要な意思決定を任せてもらえないなどのデメリットも発生します。
働きながらスキルを磨いていきたい人は、正社員として就職する方がよいでしょう。
派遣先の派遣元の板挟みになることがある
自分の籍は派遣元にある一方、毎日顔を合わせて仕事をするのは派遣先の人たちであるため、時にミスコミュニケーションが起きて板挟みになることもあります。
どちらの就業規則に従うのか、どちらの福利厚生が適用されるのか、給与や待遇についてなど、細かく確認した上で雇用契約を締結しましょう。
【まとめ】既卒は最初から正社員を狙おう!正社員就職に強い転職サイトを利用するのが吉!
既卒がキャリアプランを考えていく上で需要なのは、「とりあえず稼ぐために就職する」ことよりも「自分のスキルを磨きながら成長できるように就職する」ことです。
会社に長い期間在籍し、帰属意識を高めながらスキルやノウハウを学んでいくためには、最初から正社員を狙って就活するのがよいでしょう。
正社員就職に強い転職サイトや転職エージェントに登録し、まずは希望する業界や勤務地で検索をかけ、面接を申し込んでみるのが近道です!